2013年5月24日金曜日

5,【新築】【中古】諸費用を安くするために「仲介手数料」の値引き方

マンションの値引きだけを考えていると、マンションが値引きできなかった場合に値引き無しでマンションを買うことになります。

マンション本体の値引きだけを考えないで、「総支払い金額」がどれだけ減るかを考えることが重要です。

そして、中古マンションなどの不動産会社に仲介してもらってマンションを買う場合には「仲介手数料」が必要になってきます。これは、マンション本体の価格の次に大きな金額です。ですので、この仲介手数料を値引き出来ればマンションを値引きしてもらったのと同じ様な効果があります。

ではまず仲介手数料の仕組みを確認しましょう。

仲介手数料は、不動産会社の収入ですがこれにはルールがあります。本当はもっと細かいですが、金額のルールは「物件の本体価格(消費税抜き)の3%+6万円」です。これは、もう少し細かいルールがありますが、大きくこんな感じで認識しておけば良いでしょう。

多くの不動産会社はこの「3%+6万円」という金額を請求してきます。もちろんこれは悪いことでは無いですし、合法なのですが実際にこの「3%+6万円」という金額は「受け取ることが出来る最高金額」なだけで、必ずしもその金額じゃないとダメな訳ではありません。

他の不動産会社の人が変な説明しているのを聞いたことがありましたが、お客さんに「仲介手数料って3%+6万円から安くならないの?」って言われて、「法律で決まってますので」と答えていた人がいましたが、法律で決まっているのは「上限金額」で安くするにはまったく問題ありません。ここは結構重要なところです。

そして、この金額をふまえて1,000万円の物件を取引する状況を考えてみましょう。

まず【ケース1】の場合、仲介会社一社と買い主であるあなたと、売り主がいます。


【ケース1】
あなた(36万円) → 不動産会社 ← 売り主(36万円)


この場合は不動産会社は、あなたと売り主の両方から1,000万円の3%+6万円をもらえるので72万円の収入です。

そして、【ケース2】の場合は、あなたの側と売り主の側にそれぞれ不動産会社がいます。


【ケース2】
あなた(36万円) → 不動産会社1  不動産会社2 ← 売り主(36万円)


それぞれ不動産会社1と不動産会社2の2社で収入を分ける形になります。ここからも分かるように不動産会社としては出来れば【ケース1】のような形の取引が好ましいのです。そして、ここで重要なのが、【ケース1】の場合も【ケース2】の場合もあなたが支払う手数料は一緒です。

ということはあなたは【ケース1】のような取引に持って行くことで不動産会社に利益をあげることが出来ます。これを知るためにはネットなどでマンションを探す時に「取引形態」を確認することで、媒介と書いてあれば直接電話して「この物件は売り主からの直接の依頼物件ですか? それとも他社物件ですか?」と、聞いてみましょう。もし、他社物件であればそのマンション物件を検索し直して別の会社で出しているか確認しましょう。

しかし、電話をかけまくるのは結構大変です。別の会社に「この物件の元の会社を教えてください」と言ってもなかなか教えてくれないと思います。

そういうときには、売り出しているマンションの住民のふりをして、部屋の前にゴミがあって管理組合も何もしてくれないからとりあえず売りに出している不動産会社から売り主に文句伝えてもらいたいなどと言えば、不動産会社も別の不動産会社のもめ事に関わりたくないので、直接取引をしている不動産会社を教えてくれやすくなります。

そして、直接取引をしている会社を見つけたらこちらの条件を電話で話します。

「このマンションを他の不動産会社に先に紹介されましたが、こちらの不動産会社が売り主と直接取引をしているということで電話しました。他の不動産会社で購入しないでこちらの不動産会社を探したので、仲介手数料を安くしてもらうことは出来ませんか?」と、直接聞いてみましょう。あえて電話で話しをするのは、もし安くしてくれなかったときや、別の不動産会社で買うようになったときに覚えられないようにするためです。もし、仲介手数料を安くしてもらえそうだったら直接会って詳しい話しを聞くと良いと思います。

普通にただ「安くしてください」とお願いするよりも、こうした方が相手に不動産取引について知っているぞ、とアピールできますし、相手にとっても仲介手数料が両者からもらえるので悪い話しではないです。

値引き交渉など言いにくいことは最初に「簡単に」言っておく方が話しがしやすくなります。

この時点ではローンの審査などがまだなため、あまり具体的な金額交渉はさけ、もし買うなら大体どれくらい仲介手数料を負けてくれるかだけ聞いておきましょう。

今まで契約をしてきた中でひどいときは【ケース1】のような形で取引の話しをしていたのに、契約間際になって「親戚に不動産会社の人がいてどうしても間にいれて話しをしてほしいと言われたので、今回の取引の仲介に入ってもらうことにしました。」と、言う人がいました。

最後の最後に入ってきてもその不動産会社はほとんど仕事なんてないから仲介手数料をもらうだけです。

これにはさすがに頭にきましたが、「親戚」と言われるとこちらもなかなか対応が難しいです。

しかし、なるべく不動産会社と言ってもなるべく相手のことを考えて交渉をしないと後で何が起こるかわかりません。

もし、相手に不快な印象を持たれたままだと、マンションで不具合があったときの対応も悪くなってくるでしょう。


相手を尊重した値引き交渉を心がけましょう。

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